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2012年 02月 20日
![]() きょうで材木座にお別れです。と言っても、引越し先は自転車で15分ぐらいの距離なのだから、またいつでも遊びに来れる。でも、この、のんびりした空気感から離れるのは、やはりさびしいものだ。 何も分からず鎌倉に引っ越してきて4年。材木座にはずいぶんお世話になった。お借りしたおうちもいい感じで、大家さん家族もいい人達で、ここにめぐり合ったからこそ鎌倉に住み着く気持ちになったと思う。 毎朝、駅に行くまでにいくつかのお寺を通る。ここは日蓮宗のお寺が多い。日蓮さんのお寺で最も好きなのは本覚寺。春は桜、お正月は恵比寿様などなど、観光客が集まるイベントが多いのだが、一番好きなのは早朝の誰もいない境内だ。正面のお堂に向かってほぼ270度の視界が広がる、空の広いお寺。今のこの時期の早朝は星空、夏になれば朝日を浴びて赤くなるお堂がきれいだ。寺門の前の山形そば屋ふくやも好きだ。 最近、材木座は空き地が目立つ。震災のときは津波の恐怖を感じ、防災訓練にも参加した。計画停電の時は本当に寒かった。いろんなことがあったこの家、ここの人達、材木座に感謝して引っ越そう。でも、引越しって本当に大変だと思う。我が家は特にだ。今日一日では引越ししきれないと思われる多くのものをどうしたものかと思いつつ、、、庭に鎮座する蛙大明神もなんとなくお疲れ顔だ。 ![]() ![]()
2012年 02月 12日
![]() 引越し一週間前となった週末、我が家は何一つ変わりない生活を送っている。つまり、何も準備をしていないと言うこと。大量の書籍と食器と調理器具と。。。大丈夫かなと思っていたら、義理のお母さんが助っ人にやってきた。手回しがいい。とは言え、この一週間が地獄と化すことは容易に想像がつく。 私はまだ現場通いが続いている。ほぼ完成した我が家も、私が和室を仕上げるのが残っている。壁に和紙を貼ろうと思っているのだが、下地を作るのが大変。パテで断熱ボードの継ぎ目や釘穴を埋めなければいけないのだが、きれいに凹凸を均すのは職人技。モタモタしているとパテが乾燥してボロボロになる。先週は左官屋さんに教わった。きょうは壁紙を貼る本職の方に教えてもらうことになっている。 いよいよ材木座生活も残りわずかになった。何も考えずに鎌倉に移り住んできてはや4年弱。予想外に楽しい毎日が続くと思えば、大変なこともいろいろあった。特に家を建てると決めてからは、いろいろなトラブルや震災もあり、悩ましい毎日が続くこともあった。ただ、静まり返った海を見るたびに、すべてが救われる思いがした。鎌倉に住み続けようという気持ちに変わった。 まずは自分の部屋から整理を始めようと思っている。これを期に、「断捨離、断捨離」。サーフボードは自転車で早めに運ぼう。横浜から連れて来た植物達は正面の山に移植してやろう。お前達、野生に戻れ!冬眠中のメダカ達には早めに目を覚ましていただきご協力を得ようと思っている。。。 ![]()
2012年 02月 05日
![]() 最近、週末は現場に行っている。棟梁が仕事をくれるので。施主なのに変だと思うかもしれないが、現場では一番下っ端の下働きだ。きっちり挨拶をし、仕事を上がる前は掃除もする。週末だけだが、大工さんの仕事はハードだとつくづく思う。 外壁の板をペンキで塗ったのはもう昨年の話だ。その出来ばえが認められ、私は現場の一員に仲間入りした。自分の家を自分で作れるのは幸せなことだ。自分の仕事を一生、眺めながら暮らせるのだから。普通なら、なかなか許してもらえることではない。 今は和室の壁をやっている。耐火ボードのつなぎ目やねじ穴にパテを塗りこんで、やすりですって平らにする。でこぼこがあると和紙の壁紙を貼ったときに変な影ができてしまうのでとても大切な仕事だ。でも、この乾燥したパテを削ると顔も服も真っ白になる。吸い込むとからだに悪い。やはり大変な仕事だ。 一日の仕事は朝8時に入り、5時半には上がる。10時と昼と3時に休憩がある。普段の私の仕事は、お昼でさえ食べながら働くことがあるので、ちょっと休み過ぎかと思っていたが、そんなことはなかった。高い足場に登ってペンキを塗っていると、一時間もすれば集中力がもたなくなり、危険さえ感じる。2時間ごとの休憩はとっても大切なのだ。 棟梁の息子さんが現場を仕切っているのだが、彼は宅建の講師もしていて、教え方がとても上手。ひとつの作業を始めるのに、ホワイトボードで説明をし、道具もすべてそろえてくれる。言わば、私は家作りの体験コースをしているようなもので、大変ありがたいことなのだ。 ある日、二人きりで働いていた時、仕事が早く終わったのでいろいろ話をした。彼は住宅メーカーの営業マンを辞めて、家の工務店を継いでいる。大工でないので職人さんにはいろいろ厳しく言われることもある。段取りなど、いろいろなことを仕切っていかないといけない。 彼は昔ながらの在来工法による木の家のすばらしさを話してくれた。最近では工場でほとんど作ったものを組み立てる家が多くなったが、大工さんが現場を見ながら、ひとつひとつ作ってくれる家はすばらしい。彼はいつも、「なぜ、こういうやり方をするのか疑問に思ったら積極的に職人さんに聞いてください」と言う。彼が一番興味を持っているのが「やり方」なのだ。 在来工法は昔からある建築法のこと。古くは法隆寺を建立した聖徳太子の時代から変わっていないと言っても過言ではない。(ちなみに聖徳太子は大工の神様と言われている。)そして、その時代から積み重ね、職人が最も良いと選択したやり方が今に至っている。合理性の追求で生まれた新しいやり方とは年期が違うのだ。 「何でって言われても、昔からこうやってんだ」。職人さんのおっしゃるとおりです。人生には理解できないことがいろいろある。でも、ひとつのことを極めてきた人の言うことは理解できなくても聞くものだ。家を建てるのも人生も同じだと思った。完成に向けてラストスパート! ![]() ![]() < 前のページ次のページ >
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