カテゴリ:思考 |
|
カテゴリ
以前の記事
2012年 04月
2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 お気に入りブログ
最新のコメント
ファン
|
2012年 01月 21日
![]() 新しい年が始まって、どんな年にしたいか考えた。今年の抱負ということではないのだが、昨年に未曾有の災害を経験し、今年はどんな心持ちで過ごすべきなのか。必死に駆け抜けてきた去年と比べて、閉塞感が漂う今は、自分もどこか気持ちがたるんでいるような、逃げているような気さえする。幸せなことだと思う一方、これではいけないと感じる。 年末にNHKで司馬遼太郎の「坂の上の雲」をやっていた。明治維新と文明開化を遂げたばかりの日本が世界の大国と戦って勝利する日露戦争までの「人」を描いている。独自の取材による正確な史実の把握と「司馬史観」と言われる彼の歴史の評価は同感する部分が多い。司馬は生前、この小説を映像化することを許さなかった。彼の真意をきちんと表現することができないと思ったからだろう。でも、今、その時代の日本人を描いたドラマが放映されたことには意味があると感じている。 明治時代の日本の経済や文化は急速な成長を遂げたが、お侍に毛が生えたばかりの軍備しか持たない日本は、当時の世界列強に比べればまだ子供のような存在だった。中国が欧米人の植民地になり、地位の低いアジア人の土地は欧米の帝国主義の下に奪い合いになっていた。勢力を広げるロシアの植民地にもなりかねない状況の中で、絶対に勝てそうにない相手に対して日本人が初めて生死をかけて立ち上がった時のお話だ。あの時立ち上がらなければ、今の日本はまったく違う日本になってたかもしれない時のお話だ。 結論から言えば、日本は奇跡的に勝利し、それは当時の世界に驚きとして報じられ、アジア人が独立の希望を持つきっかけになった。この勝利を日本人がどのように理解してその後を歩んだかは太平洋戦争の結果に現れていると思うが、少なくとも日露戦争に勝利するまでの日本人に邪念はなかったと思う。長い歴史を持つ祖国がなくなるかもしれないという危機に立ち向かわざるを得なかった時代が日本にもあった。 大震災と原発事故。立ち向かいようのない自然の猛威に直面して無力を感じ、おろかな人災に批判を繰り返しても解決の糸口が見えなった昨年。仕事も家も家族もすべて失った人たちが、それでも立ち上がろうとして笑顔する映像を見ていると、人間の力を感じずにはいられない。 困難に直面したとき、不満を言ったり誰かを批判したり、逃げ出したりする。でも、逃げられない現実に直面した時、人は覚悟する。やるしかない。そして、それまでには考えられないような力を発揮する。そんな人に神様が味方しないはずがないのだから。 つらい思いをした昨年から、明るいことに目を向けることも大切だ。報道する立場に身を置いていて、金融危機を繰り返す人間の欲や愚かさ、本来の役割を失ってしまった政治のだらしなさなど、日々がっかりすることは快挙に暇がない。だから、少し心を緩めて楽になることも必要だ。でも、逃げようのない現実は、どこかで立ち向かわない限り変わらない。 一昨年から続けている整体の先生によると、肩を怒らせて生きる欧米人に比べて、日本人は腹で生きているそうだ。肩の力を抜きつつも、丹田に力を溜め込んで、しっかり向き合う「覚悟」の一年にしたいと思っている。 ![]()
2011年 02月 26日
2011年 01月 29日
![]() 新年が明けて一ヶ月が経った。忙しく重々しかった昨年末がかなり昔のように思え、お正月に元気になった私はまた、忙しく重々しい気分に入りつつある。周期的にやってくる「スランプ」は私自身、もう慣れっこなのだ。そういう時は時間が過ぎるのをじっと待つのがよし。ただ淡々と目の前のことをこなす。そのうち明るい光が見えてくる。どこからか挑戦する元気が戻ってくる。歳を重ねるうちに、良いか悪いか、こういうやり過ごし方が身についた。 なぜだろう。普段の一ヶ月と、年末をはさんだ一ヶ月。時間の長さが違うように感じるのは私だけだろうか。昨年末がとっても昔のように感じるのは。時間の感覚は、その間に起こった事の多さ、深さに影響を受けるような気がする。苦しいこと、うれしいこと、いろんな事があった一ヶ月は、とても長く感じる。いやな事であれ、楽しい事であれ、いろんな事があった一ヶ月は充実していた一ヶ月として満足することにしよう。それだけ人生で得るものが多かったのだから。 フランスの心理学者ジャネーによると、「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する」という。50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1だが、5歳の人間にとっては5分の1。50歳の人間にとっての1年間は、5歳の人間にとっての10年間という感覚だという。ジャン・コーエンという人は、「新陳代謝と体内時計の関係」を指摘している。体内時計は同じように時を刻んでいるのに、新陳代謝が落ちてくると、その時間の流れを早く感じるようになるという。 そんなこんなを考えながらブログを書いていると、いつの間にか一時間が経過していた。なかなか仕事が手につかない、現実逃避の時間は過ぎるのが速いものだと気付いた。。。 ![]()
2010年 10月 17日
2010年 01月 30日
![]() 上司とけんかした。平気なふりをして、心の中では「あいつは俺のことが嫌いなんじゃないのか」と妄想をめぐらせながら、しばらく話をしなかった。相手が典型的な米国人だということもあって、どう関係を修復したらいいのか、きっかけをつかめなかった。私は自己完結してしまいやすいところもある。妄想がどんどん広がった。 でも、このままでは自分が一生懸命やっていることが正当に評価されず、誤解されてしまう。思い切って上司の席に歩み寄り、We need talk...と切り出した。何を言われるかと緊張した面持ちだったが、すぐに表情を緩めた。やはり、妄想は妄想だった。彼は最後にホッとした表情でThank you、と微笑んだ。 彼らは、場の雰囲気を優先して言いたいことも言わず、相手が何を考えているのか分からないような状況を一番嫌う。議論して、ぶつかり合うことの方を好む。本心をさらけ出し合って、相手を理解しようとしている。だから相手を信頼できるような関係を築けるのだと思う。 国と国との間の関係に必ずしも当てはまるとは思わないが、「俺を信頼してくれ」と言っておきながら、心の中では別のことも考え、あわよくば相手より優位に立とうとすることが外交戦術だとは思わない。人も国も、交渉のかけ引きは、相手に本心を伝えてからの問題だ。心を伝えなければ本当の関係を築けるはずがないからだ。案外、相手も自分と同じように不安を抱えて悩み、話し合いたいと思っているものだ。本心を伝えることは勇気がいる。でも、そこを避けては何も始まらない。 ![]() ![]()
2010年 01月 24日
![]() 去年のクリスマスに友人からいただいた花が玄関で枯れた。捨てる前に写真を撮りたいと思った。かわいそうだとか、さびしい気持ちではなく、ただ、美しいと思ったからだ。枯れた花が美しいとは、私も年輪を重ねて随分、深い人間になってきたと感心する。 「凛」という言葉が好きだ。きりっと引き締まって、堂々としているとい意味だ。冬の冷たい空気の中で咲いていた花もそうだ。派手な花、地味な花、いろいろあるが、それぞれの花は他の花を意識しながら咲いている訳ではない。だから、それぞれに他と比較できない「凛」とした美しさがある。その「枯れ際」も美しいのだと思う。ドライフラワーはあまり好きではない。生き物は枯れて、朽ちてしまったほうがいい。 ![]() ![]()
2009年 12月 13日
![]() 昔の上司に3年ぶりに会った。3年前の朝、彼は突然、会社を去った。前日の夕方、上司とその上の人間がかなりもめていたことは知っていた。何か会議を終えて戻ってきた彼は、「じゃあな」と言って身の回りのものを片付けた。「申し訳ない」と言って、どこから貰ってきたのか、焼酎を一本、私の机の上に残して去って行った。 彼は私が初めて出会った「ジャーナリスト」だった。仕事をしている時は意見がぶつかり合って、上司でありながら失礼な態度を取ったことも度々だった。でも、いい記事を書いた時、彼はいつも私を銀座の小料理屋に連れて行って褒めてくれた。褒められるのがうれしかった。だから、もっといい記事を書いてやろう、驚かしてやろうと、家に帰っても、週末も、必死に書いた。 雨の金曜日の夜、彼は銀座の蕎麦屋で飲んでいた。私の顔を見るなり、とてもうれしそうな表情をしてくれたのがうれしかった。3年前、記事の内容で上の人間と戦い続けて去った彼。最後まで私の仕事をかばい続けてくれた。しかし、外資系企業である私の会社のアングロサクソン達は考えを絶対に曲げない。会社との対立で去っていった彼を、自分は裏切って、まだ、ここで働いているような、そんな後ろめたさがあった。 彼は、そんな過去には微塵もこだわっていなかった。「お前、個人で書く文章と、会社の看板で書く文章はまったく違うんだぞ」。そう言いながら、私に牡蠣鍋をすすめ、熱燗をぐいぐい注いだ。うれしくて飲んだ。お銚子、何本頼んだか分からないぐらい飲んだ。 この日、彼に会ったのはもう一つうれしい出来事があったからだ。彼は会社をやめて3年、自分で会社を興しながらも、一冊の本を書いた。その出版記念パーティーが1月にあることを友人から知らされていた。その一冊を書き上げるまで、彼は私に一度も連絡をくれなかった。この3年間、彼はどんな毎日を送ってきたのだろう。 来年に鎌倉の彼の行き着けのお店で食事をする約束をして別れた。帰りの横須賀線で気分が悪くなってしまい、途中で電車を降りたのが運のつき。最終電車は行ってしまった。一度も降りたことがない、お店も何もない駅前を、無意識のうちにとぼとぼと歩き出した。人通りの少ない新興住宅地。風でビニール傘が壊れてしまった。雨に濡れながら、この3年間のことを考えていた。 松本重治伝 藤原書店 3990円 ![]()
2009年 11月 17日
![]() リュックサックを背負った女の子と母親が電車に乗ってきて私の隣に座った。 「ちいちゃん、もうすぐ卒園だね。今度は小学校だよ。大きくなって、お母さん、さびしいわ」 「大きくなったらどうしてさみしいの?」 「ちいちゃんが大きくなっちゃったら、さびしいものなのよ」 「どうして?」。。。 私は四人兄妹の末っ子で、幼い頃、いつも母親のスカートをしっかり握り締めていた。幼稚園の入り口の壁が悪夢のような記憶として残っている。母から引き離された私は、号泣しながら門にかじりついたものだ。 「引っ付き虫、いいかげんにしなさい」。。。母の言葉に、この人は意外に冷たい人だとその時思った。 先日、岡山の実家から鎌倉に戻るとき、母がぽつんとこぼした。 「今度、いつ帰ってくるん」 私が大人になったのだろうか。 70歳を超えた母が子供に戻ってしまったのだろうか。 大切な人は、一日でも独り占めしたいものなのだろう。。。 ![]()
2009年 09月 27日
![]() シルバーウィークの連休は、サンフランシスコから遊びに来ていた義理の妹家族と過ごした。甥っ子と姪っ子はやんちゃ盛り。胸を蹴られた時は息が止まるかと思ったが、純粋無垢な子供と遊ぶと心が穏やかになる。15年前、姉の息子の世話をしていた時のことを思い出した。本当に憎らしく思えることもあったが、やっぱり子供は憎めない存在だ。 4歳の甥っ子は「何しているのー」、「どうしてー」と、質問攻撃。でも、子供だからと言っていい加減な返答をしてはいけない。「こうこう、こうなるから、こうなんだよ」と教えると、甥っ子は理解したのか怪しい感じながら、「そっか」と答えて、もう興味がよそに移っている。でも、子供は案外、理解しているものだ。大人が一生懸命、伝えようとすれば、心で受け止めているような気がする。 自分の幼い頃を振り返ってみると、両親の表情や周囲の雰囲気を映像のような形で記憶していることが多い。四番目の子供で放置されて育った私は、両親に相手にしてもらった記憶が少ないが、その時、大人がこんなことを感じ、考えていたのではないかという想像の記憶はある。子供はそうやって大人の空気を読んで育っていくものなのだろう。天から降りて来て間もない子供は、人の心を見透かす天才だ。そんなことを感じた連休だった。。。
2009年 08月 29日
![]() 「政権交代」と言われる選挙を迎えた。民主党が大勝すれば、自民党は結党以来、半世紀ぶりに第一党でなくなる。米国では民主党と共和党がほぼ交互に政権を取る二大政党政治が根付いている。政治が悪ければ、国民が審判を下す。日本はそういう政治のレベルに入ってきた。 「政治をなめると、政治になめられる」--。どうせ政治は、と無関心でいると、政治も国民の無関心さにつけこむ。だから、政治を身近なことに置き換えて、日ごろから見つめている必要がある。今の日本は過去最悪の失業率。時代の大きな変化を迎えている。誰のせい、という問題ではなのだろう。みんなが直面している現実なのだから、みんなが判断して、行動していかなければいけない。政治と距離を置く事は決して褒められたことではないのだ。 鎌倉駅前で一国の責任者が演説をした。横須賀線から降りてきた、その60代ののおじさんは、個人的に付き合えばとっても良さそうな感じだった。人柄の良さと一国の責任を担う能力は別物なのだと思った。そういう意味で政権を選択することはとても大切。でも、もっと大切なことは、どんな政権が誕生しても政治から目を離さないことだと思う。「政治はきたない」と他人事のように言うのはもうやめたい。 < 前のページ次のページ >
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||